舌の位置はどこ?

呼吸法は、基本的に鼻呼吸で行います。
呼気も吸気も鼻呼吸が原則です。
もちろん、鼻が詰まっているときや運動中は口呼吸が当然ですが、座位の呼吸法やヨーガの様な低強度運動、通常の歩行などは、鼻呼吸が原則です。

さて、鼻呼吸をしているとき口は当然閉じています。
この時、舌はどのようになっているでしょうか。

のどの力、舌の力が抜けて、リラックスしていれば、舌は口蓋(上あご)にピタッとついています。

10年以上前に、私の呼吸法を学んでくださり、仕事でも日常生活でも、今ではあたりまえに実践している声楽家がいます。

出逢ってから、今日までほとんど毎月の様に呼吸法の事がテーマの研究会をしています。
その彼女は、それでもなお自分で納得できる声が出ないと言います。

今日は、舌の位置が話題になりました。

話を聞いてみると、普通に鼻呼吸をしているときの舌の位置が、謳う時の声と深い関係があるというのです。

鼻呼吸の時に、舌が口蓋から離れているようだと、力があって遠くまで通る声が出ないのだと言います。

坐禅のときの舌の位置は、声楽にまで関係するということが、今日の勉強会の結論でした。