易占いの話
山水蒙
蒙はとおる。我より童蒙に求むるにあらず。童蒙より我にもとむ。初筮には告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず。貞しきに利ろし。
. 勘(予感/予言/予知)はよく当たりますか?
当たるか当たらないかには、個人差があります。
あなたにおいて、今何かを感じた時「この予感は当たっているか、当たらないか」を知ることはできますか?
日々の生活では、思いがけないことがらに出会うことばかりかと思います。
ルーチンに仕事をこなしていても、同じ日はありません。もしあるとしたら、それは時間が止まっていることになります。
さて、「何か悪いことが来そうだ」とか、逆に「今日はいいことがあるぞ」とか思ったとき、それが当たりやすいときとは、その事柄に対して執着していないときです。
未来というものは、まだ見たことも捕まえたこともないので、茫洋としています。
易を立て「山水蒙」とします。蒙とはまさに、未来というものが茫洋としていてわからないという事実を示しています。
「吉か凶かわからないので、もう一度易を立てたらかえって間違うので、わからないということをありのままにうけとめなさい」というのが、この卦の意味です。