ストレスとプレッシャー

ストレスと言うと普通、心の問題と考えますね。
現代生活でストレスと言うと、人間関係で生まれるストレスが一番問題になります。
職場や、友人関係、あるいは夫婦や親子の間での軋轢(軋轢)が生じるストレスで、悩みます。

よく知られている様にストレスとは、元々物理学の用語で固体に外圧が加わって起きる歪みのことを言いました。
今、外圧と書きましたが、つまり固体に加わるプレッシャーのことです。
これが、元々の意味です。

人間におけるストレスについては、キャノンという人とセリエという人が、1930年代に自律神経系と内分泌系に変調を起こすものをストレッサ―、起きた変調をストレスとして次のような考え方を提唱しました。

これは、体におきている自律神経、内分泌の変調ですが、
その原因となるストレッサ―、別の言い方をすればプレッシャーは、毒となる薬、病原菌、温度といった物理的、化学的、生物学的なものばかりでなく、精神的なものも含まれます。

体と心は、一所に反応しているという考え方が、19年代前半には科学の中ではっきりと確認できることがわかっていたということになります。
21世紀の今、東洋の身心一如という考え方は、もう東洋だけのものでなく、人類共通の概念となっているということが言えるでしょう。