個別指導をおこないます

  • 私が個別指導を行う理由

  1. 心のトラブルから自由になるにはだれでもウツになることが出来る
    ウツ、引きこもり、無気力等は、ある決まった条件が整うと誰にでも起きます。食べ過ぎれば、おなかを壊します。それと同じように身体が関係しています。ただ、ウツ、引きこもり、無気力は、その状態になるまでに時間と多くの要因が関係しているので、理解が幾分厄介なだけです。
    ウツ、引きこもり、無気力は、人間だけに起きるのではありません。動物、たとえば実験的にネズミをうつにするには、それほど難しいことではありません。
    ねずみをウツ病にする実験があります。毎日すこしずつ拘束ストレス(1時間程度)を与えたり、足への電気刺激を繰り返し与えて3週間もすると、ケージの隅にじっとうずくまって、動かなくなります。そのような動物の脳を調べると、人間のウツの状態の時と同じ場所にダメージが現れます。
    同じように、人間がウツ、引きこもり、無気力は、何かしようと思ったこと、好きなこと、やりたいことがことごとくブロックされる状態が続くと起きます。
    ブロックされるということは、身体(筋肉)活動が抑えられるということです。人間の場合、言葉で行動がブロックされることが問題となります。
    たとえば「これをしてはいけない」「一番でなければならない」「完ぺきでなければならない」……。という言葉が、頭の中にいつでも浮かんでくるような状態をつくってやれば、行動が抑えられ、やがてウツ、引きこもり、無気力が始まるのです。話をしたり文章を書くということも、身体(筋肉)を使っているので、言葉も身体と脳の密接なつながりが関係しています。
    人間社会は非常に複雑です。だれでも一生の間に一回は、このようになることがあると、考えた方が自然かもしれません。
  2. 私の体験大学受験に失敗して浪人中、19歳のときです。
    ふとしたきっかけからある人物に「自分とは何か」という命題を与えられました。私は即座に「自分とはすべてである」と答えました。それからいくつかの問答があって「君は、本当のことがわかっている。一緒に勉強しないか」と誘われました。
    この方が若宮章嗣師で、在家ではありましたが原田祖岳老師の印可を受けています。以降20年間、私は師の薫陶を受けることになりました。( 原田祖岳老師は禅では著名な方です)
    まもなく師は「禅による生活の探求」を標榜する私塾を開いて青年教育をはじめました。師のやり方は、禅の言葉を使わずに、日常の言葉で禅の深い世界に追い込んでいく指導法でした。
    私は最初の出会いで「自分とはすべてである」と答えてほめられました。それで特別待遇を受けてうぬぼれていましたが、すぐにこのうぬぼれと傲慢さを非常に厳しく叱咤されるようになりました。
    それは徹底していました。傲慢さは、日常の一言、ちょっとした仕草にあらわれます。師は一瞬の挙動も見逃さず、すぐに「頭でっかち!」「腰抜け!」「へっぴり腰で何ができる!」とやられました。そうしながら指導されたことは、掃除をはじめとする日常生活と坐禅とヨーガによって自分を整えることだったのです。そして、その基本にあるものが呼吸法でした。
    しかし、私の傲慢さはなかなか取れませんでした。そうして師と激しいせめぎ合いを3年、4年と続けていくうちに、とうとう私はうつになってしまったのです。
    「強いストレス状態が長い間続くとうつになる」といわれていますが、このとき私は「うつというものは、自分がやろうとすること、できると思っていることが、ことごとく妨げられる状態が続くとなるものなんだなあ」ということを身をもって思い知りました。
    結局、このような状態から立ち直りました。
    この塾には、いつでも10名から20名程度の青少年が共同生活をして指導を受けていました。神経症、自閉症、登校拒否、学習障害、うつ、ひきこもりなどで、苦しんでいるものたちでした。身心の状態が良くなるとみんなそこから出て行きましたが、私は研鑽を続けて20年間たってしまいました。それは私には、この道が合っていたからだと思います。
    だからといって、今の私が孤独癖や人とうまくつきあえない状態から完璧に脱却したわけではありません。また、今日までに、何度も困難や危機に遭遇してきました。未だに自分が理想とするところは、遙か彼方にあります。
    しかしどんなことがあっても切り抜けられることを知りました。どんな暗闇でも光が差し込んでくる瞬間があり、そこから問題解決の糸口が見えてくることを知りました。
    呼吸法とヨーガには、神経生理学的な根拠があると教えられたのは、東邦大学生理学有田秀穂教授と出会ったことにあります。1999年から2000年にかけてのことでしたが、以後、長野県看護大学広瀬昭夫教授(2009年退職)、信州大学教育学部寺沢宏次教授、筑波大学人間総合科学科征矢英昭教授と、呼吸法、ヨーガなどの東洋的エクササイズの効果について、共同研究をして今日に至っています。( 著書「ここ一番に強くなるセロトニン呼吸法」(有田と共著、地湧社)、うつを克服する活力呼吸法(地湧社)、「心の脳も整える! セロトニン呼吸法」(有田と共著、青春出版) )
    19歳から50年間、私が続けまた指導してきたことが呼吸法とヨーガです。
    私たち人間の多くは、言葉に出すか出さないか、人に知られるか知られないかにかかわらず、心の中でさまざまな問題や、苦悩を抱えているものです。以上のことを通して私は、「私たち人間が、苦悩や困難からどうしたらこころを自由に出来るか」に取り組んできました。
    その結果、現時点での最高の方法と思われることを以下に、まとめます。
  3. ブロックを解除する方法ウツ、引きこもり、無気力は、主として、社会、家庭における人間関係の構築を失敗したときに始まりますが、行動のブロックを解除できるようになると、この状態はなくなります。
    1 ブロックしている言葉が頭に浮かばなくなるようにする。
    2 それには、脳の言葉を使う部分(言語野)を上手に使ったり、休ませたりする方法を習得する。         (脳幹-基底核-前頭前野腹内側部―言語野-運動野の連携のトレーニング)
    3 その方法として必要なことは、
    a 身体活動(普通いう意味の運動、家事労働、一般的な肉体労働など)を行う。意識をブロックしている対象(ブロックする言葉が浮かんでくる対象)から、身体に移動する。
    b 言語野を休息させる技術(坐禅、ヨーガ、気功などのスローエクササイズ)をする。
    c 呼吸法を行う。(動作と一体の呼吸法の習得)
    4 ものの考え方、態度、行動を学習する。
    a 積極的な考え方(だれもが自分を最善にする力を持っている)を知る。
    b いいときも悪いときも、必ず変化する。永遠に続くということはないと知る。
    c 「心を気持ちよくしたければ、先に身体を気持ちよくさせる」ことを学ぶ。
    d 人と自分が、幸せを共有する技術を身につける。
  4. 指導期間と内容など呼吸の習慣、身体の使い方の習慣、考え方の習慣を指導します。
    はっきりと、本人も周囲の人も変わってきたなと判るまでには、約3ヶ月程度(最初の1クール)が見込まれます。これでお互いに効果があると判断できた場合は、2、3クールを継続します。
    3クールで全課程終了。約半年から1年で、あたらしい習慣を身につけていただくことを目指します。

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