ダルマさんはなぜインドから中国へ?

この問いは、禅の公案にありますが、それを離れて、ごく普通に考えてみました。

ダルマさんは、インドの王族の生まれで、かなり年配になってから、旅立ち、3年かけて中国の港に到着しています。

そして、武帝との問答の後、少林寺の洞窟にこもって、8年間坐禅をします。
弟子にしてくれという人がいても拒み続け、ようやく4名ほどの弟子を取ります。

その弟子の後継者たちが禅宗を作っていきました。
いろいろ調べてみると、達磨さんは禅宗という組織を作るため、あるいはそういう思想を伝えるために、中国に行ったとは、考えにくいところがあります。

そこで、私は、達磨さんはただ静かに、冥想(ディヒャーナ)を出来る環境を求めて、故郷を離れ、少林寺に到達したのではないかと考えています。
そして、彼は、徹底的に彼自身の内面の問題、真実の自己をしっかりつかみ取りたかったのではないかと、考えています。