片足立ちで倒れなくなる : 三秒間無心術の効果

私は、若い頃から片足立ちが苦手でした。
ヨーガには、片足で立つアーサナは多いのですが、いまいちすきでなかったのです。

一方、加齢とともに片足立ちができなくなると言われています。
そして、片足立ちは、ダイエットになるとか、認知症予防になるとか、ウォーキングの50分の効果があるとか、いろいろ言われています。

最近、「少しはできた方がいいかも」と、思ってやってみました。
ヨーガのアーサナではなくて、普通に片足をちょっと上げるだけを試したのです。
意外なほど簡単にできるので、「アレ!?」と、思いました。
左右どっちの足も、続けて立っていられます。

若い時には、すぐグラグラしたのに、今はそんなことがありません。
どうしてなのか。考えてみました。
足腰の筋力は、昔よりずっと衰えているはずです。
集中力だって、昔のほうがずっとありました。

そして気がついたのは、
ちょっと身体が揺れた時の感覚が以前と違っていることでした。
ちょっとグラっとしただけで、「あっ。倒れる」という感覚が以前はありました。
ところが、今は、倒れる気がしないのです。

自然に、「倒れるはずがない」と、感じている自分がいます。
それで、「ああ、この感覚があるから倒れないんだな」と気が付きました。

昔は、こういう感覚になろうとしてもできなかったのに、と考えてようやく気がついたのは、
三秒間無心術の効果でした。
息を吸って三秒間、吐いて三秒間の止息、これを日常的にやっているだけで心の置き所が、変わってきていたのです。