眠れない夜

昨日、ちょっとしたトラブルがありました。
それを一日引きずって、「今夜は眠れないかな」と思いました。

夜床に入る前、しばらく3秒間無心術をしました。
落ち着きがもどり、いつもの様に眠ることが出来ました。

この時、昔 師が言っていた言葉を思い出しました。
それは、「天行健 君子以自彊不息」です。
師が若い時に、行っていた印刷業を止め、無職の状態が何年間も続いた時でした。
奥さんと子供二人を抱えて、それでも3年、4年と耐えていたのです。
暗い事、い由な事、不安ばかりが頭を巡り、悶々とした夜を迎えていました。
師は、易を毎日立てていたのですが、そういう日々に立てる易の卦は、
からなず、易経の第一番目にある、乾為天だったのです。
これは、
「天行は健なり 君子もって自彊(みずからつとめて)してやまず」
と、読みます。
日月星辰、天の運行は大昔から今日まで、そして未来永劫に変わることがない。
君子たるものは、天の運行のように変わることなく、日々努力すべきである」という意味です。
そして、どんなに長い夜であろうと、やがて朝日が昇ります。天の運行というものは、そのように健やかなので、今苦しい状態でも、日々努力を続けていればやがて朝日がさすときがくるという意味も含まれています。

眠れない夜は永い、延々と続き、悶々とする事があります。
そういうときは、この言葉を思い出しながら、三秒間無心術。
また、ヨーガアーサナをいくつかすると、よいでしょう。