お産の呼吸術

「今回、産婆さんを呼ばないで一人でしました」
話をしてくれたのは、7月30日に女子を出産し4か月ぶりにヨーガに見えたときでした。
彼女は4人の出産のすべてを自宅で行いました。

「呼吸法はすごいですね」と繰り返し語りながら、陣痛のリズムに合わせて呼吸法をして、お産がとてもスムーズにできたと言われました。

私の教室に来ている人で、何人目でしょうか。
お産が上手くできたと言われる方は、もう数えられない程になっています。

私は、男だから、お産の時にどのような呼吸法がいいのかは知りません。
ただ、私の指導する呼吸法を彼女たちは、自分に合ったやり方に工夫して行っているのだと思います。

陣痛が始まった時、子宮筋と脳との対話があるそうです。
子宮筋が収縮するとその刺激を受けて、視床下部からホルモンが出て、それが子宮筋を収縮させる。
つまり、子宮筋は収縮すると脳へもっとホルモンを出せと言うメッセージを出す。
すると子宮を収縮させるホルモンの量が増える。
それで、子宮はより強く収縮する。その時子宮からは、脳へもっと出せと言う。
ホルモンが増える。
……。

こういうプラスのフィートでバックで、子宮の収縮が強まり赤ちゃんが産道を降りられるのだといいます。

このリズムをよりよくするように、呼吸法が役立っているのでしょう。
呼吸法が、脳へ何らかの働きを持っている証拠にちがいないと考えます。

呼吸法を普段から行っていると、その時に応じてもっとも合理的な呼吸ができるようになります。
そういうこきゅうができるようになれば、その呼吸法はその人にとって、呼吸術になったといいます。